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コラム

2022.04.16

子どものお口の中について⑧

4月も中旬になり、桜の便りも聞こえて来そうです。

暖かく過ごしやすい季節になってきましたね!

今回も「子どものお口の中について」お話しします。

 

昭和の時代は虫歯になるお子さんがとても多く、平成になると虫歯予防、歯周病予防の考えが浸透し、現在は「食べる」機能を育むための口腔機能の維持、回復が大切と言われています。

歯科で問題になっている口腔機能発達不全症や口腔機能低下症について、当院でも取り組んでおります。

口腔機能の育成には、歯が萌える前からの口腔や食事の指導が重要であるとし、歯が萌える前のお子さんに離乳食の指導や抱っこの姿勢、授乳の方法、マッサージ、遊び方についても指導する歯科医院もあります。

授乳方法で舌の動きや口蓋が広がるかどうかが決まると言われています。

授乳の際には赤ちゃんをC 字に抱っこしもらい、頭が後ろにいかないように支えて、しっかりと深飲みしてもらうとよいです。赤ちゃんは舌を前後に動かし、口だけでなく、首や身体全体を使って母乳を吸うことによって口腔周囲筋を刺激し、首や身体の筋肉を強くすることになります。

哺乳瓶でミルクを吸わせる場合は、赤ちゃんが圧をかけないと吸えないような硬さ、構造の哺乳瓶がおすすめです。

授乳しながらの入眠も毎回同じ方向だと、体の歪みに繋がる可能性もあるため、左右を交代しながら寝かせます。

赤ちゃんのお口の中もよく見てもらうのがよいでしょう。

この時期に口をきちんと機能させることが、その後の発達の土台となります。

高口蓋や過蓋咬合、狭窄歯列や低位舌に向かわないようにするためにも重要です。

次回に続きます。

 

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