当院での歯磨剤を紹介します

皆さんは歯磨きをするとき、歯磨き粉(歯磨剤)は使いますか?
また歯磨き粉以外に使っているものはあるでしょうか?
ドラッグストアに行くとたくさんの歯磨き粉や洗口液が並んでいます。
何が良いのか?自分に合った物を選ぶのに悩まれた方も少なく無いと思います。
当院でも歯磨き粉や洗口液を販売しています。
受診して頂いた方にはこちらからお勧めする事もあります。
今回はどういったラインナップがあるか2026年2月現在の状況をお伝えしたいと思います。
Check Up standard(チェックアップスタンダード)
チェックアップスタンダードは基本的に歯周病リスクは高くなく、虫歯予防をメインに考えた15歳以上の方を対象にしています。
ただし使用される方が6歳以上でこちらの香味がお好みであれば15歳以下でもご使用頂けます。
(フッ化物が1450ppm配合のため6歳以下は使用を控え子供の手の届かない所に保管して下さい)
香味もマイルドなミント味で長時間のブラッシングにも適しています。
また、歯の表面にフッ素を引き付ける働きのあるコーティング剤が含まれている事によりフッ素の滞留性が旧製品に比較し3倍に向上しています。
そして低研磨性ではと歯肉にも優しいペーストになっています。
Check Up foam(チェックアップフォーム)
泡タイプの歯磨き粉になります。
すすぎやすく、乳幼児や高齢者の介護者磨きにも適しています。
また研磨剤無配合で歯や歯肉を痛めにくくなっています。
フッ化物も950ppm含まれており虫歯予防に適していますが、他に薬用成分が含まれていないため歯周病予防には向いていません。
ミックスフルーツタイプの香味ですがマイルドな香味なので少量のお水での洗口が可能です。
お水での洗口が難しい場合は吐き出すだけでも大丈夫な歯磨き剤です。
Check UP gel(チェックアップジェル)
虫歯リスクの高い方向けの物になります。
普段の1日3回のブラッシングに加えて寝る前にプラスしてのご使用をお勧めしています。
清掃剤や研磨剤が無配合なので、しっかりとブラッシングした後に適量を歯全体に塗り広げるように使用します。
少量のお水で軽くすすぐか、吐き出すのみでも効果的にご使用頂けます。
主にお子様にお使いいただいていますが、うがいがまだ上手く出来ない場合や、甘い味が好きなお子様にお勧めすることが多いです。
泡タイプに比べると歯へのフッ素の滞留性は高めになるので、より効果的に虫歯予防が出来ます。
Check Up kodomo(チェックアップこども)
チェックアップスタンダードの味が苦手で、お口をすすぐ事ができるお子様にお勧めです。
成分はスタンダードとほぼ一緒ですがフッ化物濃度が950ppmとなっていますので小さなお子様でも安心してご使用頂けます。
今までジェルタイプなど研磨剤が無配合の歯磨き粉を使用されていたお子様であれば、こちらを使うことでお茶などによる着色が以前よりつきにくくなったとおっしゃられる方もいらっしゃいます。
systema SP-T GEL Plus(システマエスピーティージェルプラス)
昨年秋頃リニューアルされた製品で歯周病予防にお勧めしています。
殺菌効果のあるIPMP(イソプロピルメチルフェノール)が承認基準の最大濃度配合されています。
しかしながら口腔内に使用する物なので認可されている殺菌効果も限度があり、重度の患者さんには物足りない場合もあります。
そこで殺菌に特化するだけではなく、口腔内の細菌叢(口内フローラ)、つまりは細菌のバランスを歯周病原細菌の少ない状態にコントロールする成分GK2(グリチルリチン酸ジカリウム)を含む事で歯肉炎、歯周炎を抑制する働きもありあす。
そしてビタミンEが歯肉を修復し、トラネキサム酸が歯肉の炎症を抑制します。
また歯周病で歯肉が腫れているととても傷つきやすい状態なので研磨剤が無配合なのも嬉しい所です。
それから歯周病の患者さんは口臭も気になります。
口臭の原因にもなる浮遊している細菌にも殺菌効果を持つLSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)が含まれています。
SP-Tシリーズには他にも洗口液も販売されています。
よりリスクの高い方やしっかりと磨く時間の摂れないタイミングなどにも、ジェルと併用しての使用もお勧めしています。
APAGARD RENAMEL(アパガードリナメル)
アパガードリナメルはフッ素の力ではなくハイドロキシアパタイトの働きで虫歯を予防します。
歯の表面はハイドロキシアパタイトという結晶でできています。
歯磨きや食事などで歯の表面は徐々に細かい傷ができ、それを足掛かりに細菌や着色が着きやすくなります。
その細かい傷を埋めて滑らかな歯の表面にすることで細菌の付着を抑制します。
また歯の中にもミネラルを補給して歯の再石灰化を促します。
ナノ粒子のハイドロキシアパタイトは、細菌を絡め取り歯の表面をスッキリさせてくれます。
基本的には口腔清掃の行き届いている方により良い状態を維持することを目的にお勧めすることが多い物になります。
ピカキッズ
ピカキッズはお子様の歯にミネラル補給して歯の再石灰化を促す働きがあります。
リナメル同様にナノ粒子のハイドロキシアパタイトが表面の細かい傷を修復し、ツルツルの歯に導きます。
フッ素は含まれていませんので定期的な歯科受診で高濃度のフッ素塗布を受けたり、フッ素の含まれている歯磨剤と併用してより虫歯予防に努めて頂いたりという風にもお勧めしています。
何よりマスカット味がお子様にはとても好評です。
ruscello white Premium care(ルシェロホワイトプレミアムケア)
こちらはホワイトと謳っているだけあって着色除去にお勧めの歯磨き粉です。
市販の物の多くは着色を取る際に研磨剤で磨いて取り除きます。
研磨剤の多くは硬く、着色も取りますが歯の表面に細かい傷をつけています。
そしてその傷を足掛かりにまた着色がしやすくなり悪循環になることがあります。
このルシェロホワイトプレミアムケアは歯に優しく着色を取ることができる歯磨き粉です。
まずペースト自体が弱アルカリ性で着色を溶かしていきます。
そして含まれている研磨剤がライム粒子という物で磨いて着色を取り除きます。
このライム粒子は歯よりも柔らかいため歯の表面に傷をつけにくくなっています。
着色の中でお茶など食品による物より、タバコによる物の方が取りにくいですがPEG400(ポリエチレングリコール)がタバコのヤニも溶かして除去してくれます。
ルシェロホワイトとルシェロホワイトプレミアムケアの2種類が販売されていますが、当院ではプレミアムケアのみを取り扱っています。
プレミアムケアはフッ化物の含有濃度が1450ppmで虫歯予防効果も高く、乳酸アルミニウムも含まれており知覚過敏の抑制にも働きかけてくれます。
ですので、ホワイトニング前後のケアにもお勧めです。
効率よく着色をホームケアで除去するためにも少し使い方にコツがありますので、購入の際はお気軽に歯科衛生士にお声掛け下さい。
Systema Sensitive(システマセンシティブ)
こちらは知覚過敏を抑制する歯磨き粉になります。
知覚過敏は主に歯の象牙質の表面で生じます。
象牙質は象牙細管という細い管が集まって構成されており、その管の開口部への刺激が神経へ伝達して痛みとして感じているのです。
そこでこちらの歯磨き粉はまず入り口である象牙細管を塞ぐ働きの乳酸アルミニウムを配合しています。
そして過敏になった神経に働きかけて鎮静させる働きの硝酸カリウムも含まれています。
また知覚過敏の原因として歯磨きが行き届いていない事も可能性としてあります。
歯の表面に付着した細菌の出す毒素の刺激により神経が過敏になると言われているからです。
そのためこちらの歯磨き粉は殺菌成分IPMPも含んでいます。
そして視覚過敏が起きやすい部分は虫歯にもなりやすい所が多くあります。
フッ化物の濃度も1450ppmで虫歯予防も効果があります。
それから知覚過敏のあるところはとてもデリケートです。
ですので、研磨剤で歯をなるべく傷つけないように低研磨性となっています。
歯科医院でも知覚過敏のある患者さんには知覚過敏抑制剤を塗ることがあります。
しかし知覚過敏は日々の刺激でなかなか改善しない方も多くいらっしゃいます。
その場合は歯科医院での薬を塗るだけではなく歯磨き粉を普段から使い併用することでより効果が得られやすい事も多くあります。
知覚過敏がある場合、歯磨き粉を変えるだけで落ち着く場合も多くあるのでぜひ試していただきたいですが、もしかすると虫歯の可能性もあるのでまずは一度歯科医院でチェックしてもらうことをお勧めします。
終わりに
当院で取り扱いのある歯磨き粉について今回はご紹介いたしました。
前項でもお話ししましたが知覚過敏と思っていても虫歯が隠れているかもしれません。
自分に合った歯磨き粉を選ぶときは是非一度歯科医院で相談してみて下さい。
適切な物を適切な使い方をお伝えできると思います。
