2021.01.13
歯周病について②
歯周病のお話の二回目になります。
前回、歯周病がお口の中の歯周病をおこす細菌の力が強くなったときに発症するお話をいたしました。ではどのようなときに悪い菌が強くなってしまうのでしょうか?
これは単純にお掃除不足であった場合、つまり歯ブラシでの清掃が行き届かなかった場合となります。歯ブラシをしないで寝てみてください、どんどんお口の中は菌が増殖した状態となります。
歯の周りについてくるねとねとしたもの、プラーク(歯垢)と呼ばれます。あれが細菌たちの集まった住処となります。中には排泄物と同程度の菌がいるという話です。あまり清潔な感じはいたしませんね。
プラークはバイオフィルムとも呼ばれますが、ひとつ嫌な特徴があります。とてもしつこく破壊しにくいのです。細菌達も自らの住処を壊されてはたまりませんからとても丈夫なつくりをしており薬なんかも全然入っていきません。おまけにものすごいスピードで増殖していきます。うがい薬で多少壊されたくらいではあっという間に元に戻ります。
イメージとしては排水管のぬめりと同じです、あれも細菌の塊ですね。
そのため残念ながら歯周病は薬で治すことは現在の科学では難しいと思われます。プラークを安全かつ完璧に破壊できる程度の薬があったら僕らが欲しいです。
現実的な破壊方法としては物理攻撃しかありません。つまり歯ブラシやその他の用具による清掃が唯一かつ最強の歯周病治療&予防となります。
次回③に続きます、
歯周病の菌がどのように歯をだめにしていくのかをまとめてみます。