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お知らせ

2022.08.23

いろいろな糖

皆さん、こんにちは。

日が落ちるのが早くなり、秋の気配を感じるようになりましたね。

 

前回までフッ化物についてお話ししてきましたが、今回からは『糖』についてです。

『糖』と言われると皆さんはどのようなものを思い浮かべますか?

炭水化物や甘いものを想像される方が多いかもしれません。

 

『糖』には色々種類があります。

『単糖類』と呼ばれるグルコースやフルクトースや、単糖類が2つくっついた『ニ糖類』(スクロースやマルトース)を合わせて糖類と呼び、細菌に代謝されると酸が産生されます。

『多糖類』と呼ばれるものは、単糖類がたくさんつながったもので代表的なものにはデンプンがあります。

唾液の酵素で分解されると細菌が代謝できるようになり、こちらも酸を産生します。

酸が産生される事により、お口の中のpHが低下していき、虫歯になりやすくなります。

 

『糖アルコール』と呼ばれるキシリトールなどは、糖類に水素が添加された構造をしているため、細菌が代謝するのはむずかしく、酸の産生が弱かったり行われなかったりするため、虫歯になりにくのです。

 

単糖類、ニ糖類、多糖類、糖アルコールをまとめて『糖質』と呼び、そこに食物繊維を加えて炭水化物と呼びます。

 

『人工甘味料』と呼ばれるサッカリンやアスパルテームなどは甘み成分を人工的に合成したもので糖には分類されず、構造も違うため細菌は代謝できず酸の産生は起こりません。

 

虫歯にならないために『糖』を全く取らないという事は、色々な種類の食品に糖が使われている現在極めて難しいです。甘いものを食べてはいけないというわけでもありません。

『糖』を食べる頻度や回数、種類などで虫歯のリスクは高まります。

次回から詳しくお話しします。

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